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秋の気配

秋の気配

10月7日
読了時間: 3分

更新日:10月13日

 こんばんは。フィールドノート管理者の修斗です。

 沖縄では、日中はまだまだ25℃を超える日が続いていますが、少しずつ日照時間が短くなり、朝夕には涼しさを感じるようになってきました。

 少しずつ秋の気配が感じられるようになったこの時期、沖縄のフィールドで楽しめる自然観察のひとつが、「鷹の渡り」です。

毎年この時期になると、本土や大陸方面から、さまざまな種類の鷹の仲間たちが沖縄を訪れます。

 種類や個体によって、沖縄を渡りの途中に立ち寄る「経由地」として利用するものもいれば、冬を越すための「越冬地」として訪れるものもいます。

 空を見上げると、悠然と飛ぶ一羽の鷹を見つけることもあれば、上昇気流を利用して数十羽、時には数百羽もの鷹が集まり、大きな群れとなって空を舞う姿を見ることもあります。

 今回は、そんな秋の沖縄で観察できる鷹の仲間たちを紹介していきたいと思います。


アカハラダカ

 まず、この時期にぜひ注目したいのがアカハラダカです。

沖縄では、9月半ばから10月上旬頃にかけて観察されることが多く、秋の渡りを代表する鳥のひとつです。

大陸方面から東南アジア方面へ渡る途中、沖縄を経由地として利用します。

 特に渡りの時期には、上昇気流を利用して高度を上げながら、次々と南へ向かっていく姿を見ることができます。条件が良ければ、数百羽から、ときには数千羽ものアカハラダカが集まり、空に大きな「鷹柱」をつくることもあります。


秋の青空を悠々と飛ぶミサゴ

サシバ

次に紹介するのは、サシバです。

 本土では一年を通して見られる地域もありますが、沖縄では主に冬鳥として渡来する身近な猛禽類です。

 秋の渡りの時期になると、アカハラダカの渡りがピークを越える頃から、今度はサシバの渡りが本格的に始まります。

 サシバの中には、沖縄本島を経由してさらに南へ渡っていく個体もいれば、南西諸島で冬を越す個体もいます。

 渡来後は、森林だけでなく農耕地や草地などの開けた環境でも姿を見ることができ、電柱や木の枝にとまって獲物を探している姿もよく観察されます。

 沖縄では比較的身近な猛禽類ですが、秋の渡りの時期には多くのサシバが空を舞う姿を見ることができ、沖縄の秋を代表する渡り鳥のひとつです。

 アカハラダカの渡りが終わりに近づいたら、次はサシバの渡りにも注目してみてください。


秋の気配を感じさせる、大空を優雅に舞うサシバ

ミサゴ

 次に紹介するのは、ミサゴです。

 ミサゴは、海岸や河川、湖沼などの水辺を中心に見られる猛禽類で、魚を主な獲物としています。

 沖縄では、秋から冬にかけて本土や大陸方面から渡来する個体が多く、渡りの時期には海岸や河口、ダム湖などで観察することができます。

 一方で、まれに夏を越している個体も確認されます。そのため、渡りの時期だけではなく、季節を通して姿を見ることができる場合があります。

 ミサゴを観察する際の大きな魅力は、何といっても魚を捕らえる瞬間です。水面の上空を旋回しながら獲物を探し、狙いを定めると水面へ急降下。水中へ飛び込んで魚を捕らえ、再び空へ舞い上がる姿は迫力満点です。

 沖縄の海や川を訪れた際には、空だけでなく水面にも目を向けてみてください。魚を探しながら飛ぶミサゴに出会えるかもしれません。


曇り空を飛ぶミサゴ

 沖縄の秋は、空を見上げることで、いつもとは少し違った自然の姿に出会うことができます。

 渡りの時期や天候によって見られる種類や数も変わるため、同じ場所を訪れても毎回違った景色を楽しめるのも「鷹の渡り」の魅力です。

 青空を舞う一羽の鷹を探すところから、数百羽、数千羽が空を埋め尽くす「鷹柱」まで、その瞬間にしか出会えない光景があります。

 秋の沖縄を訪れた際は、ぜひ少し立ち止まって空を見上げてみてください。あなたの頭上を、南へ向かう鷹たちが飛んでいるかもしれません。

 今年の秋は、沖縄の空を舞う「鷹の渡り」を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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